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インドIPG特許商標ワーキンググループ活動報告

2020年5月20日

(文責:田中陽介/AsiaWise Cross-Border Consulting Singapore所属、インド駐在中)

 筆者の所属するインド知的財産研究会(IPG)特許商標ワーキンググループでは、2019年度の活動として、南アジアで今後発展が見込まれるバングラデシュの知的財産概況を調査しました。本調査では、インドIPG事務局であるJETROニューデリー事務所が中心となり、複数回に渡ってバングラデシュの知的財産関連機関を訪問し、現地でのヒアリング調査を行いました。筆者も現地でのヒアリング調査に同行し、今後のバングラデシュの知財を担っていくと思われるキーパーソンと意見交換をする機会を得ました(詳細については別稿にて報告させていただきます)。

 この2019年度の特許商標ワーキンググループ活動の調査報告書が「バングラデシュの知財概況」と題してJETROウェブサイトに掲載されましたので、ご紹介します。

https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/asia/in/ip/pdf/in_ipg_report_202003.pdf

こちらの報告書は、主に以下の3つの章から構成されています。

  1. バングラデシュの知財システムの概要
  2. バングラデシュでの知財権の取得・行使
  3. 法律事務所または専門家による分析・提案

 関連条文や手続きの流れ、統計データだけでなく、ヒアリング調査から得られた現状分析や今後の見通しも含まれており、最新情報に基づく網羅的な報告書になっています。ご一読いただければ、現在のバングラデシュにおける知財の位置づけや、バングラデシュの各種知財制度の整備状況、バングラデシュでは具体的にどのように知的財産を保護するのかについて、知見が得られると思います。

 AsiaWiseは、今後もインドIPGのメンバーとして、インドやバングラデシュのような南アジアの国々に進出する日系企業の知財活動をサポートし、有益と思われる情報を共有していきたいと考えております。皆様の様々な意思決定における判断材料の一つとして役立てていただければ幸いです。