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日インドPPH試行プログラム開始

2019年12月5日

 2019年12月5日午前10時(インド標準時)より、インド特許意匠商標総局(CGPDTM)のe-filingサイトにおいて、日インド特許審査ハイウェイ(PPH)試行プログラムの申請受付が開始されました。日本で許可を受けた特許出願に対応するインド特許出願について、年間100件に限り早期審査を認めるというものです。

(PPHについて参考:AW Letter vol.6

 弊所では、数十件の既存のインド特許出願について、このプログラムの申請をするための準備を進めてまいりました。開始時間に関する情報が公開されたのは前日の夕方であり、実際にどのように関連書類を記入して提出するかについては開始時まで不明という状況ではありましたが、1時間も経過しない間に全件の申請を完了しました。約3分で、1件のPPH申請をすることができました。年間100件という申請上限が定められた中で、弊所ではインド人と日本人がワンチームとなってあらゆる事態を想定し、当日の作業量を極力簡素化することによって、このように迅速な対応が可能になったと考えております。

 今回のPPH試行プログラムのために用意された”INFORMATION FOR PPH REQUEST TO THE IPO”というフォームの受領書には、それぞれ受付番号が振られております。今回のPPH申請はインドの4つの特許庁のうちデリー特許庁のみが受け付けているため、弊所の最初の申請の受付番号がE-183/1/2019/DELであることから、この申請が、第1号PPH申請案件となったようです。

 弊所では、今後もPPH案件の動向を注視し、実際にどのような効果があったのかを実案件ベースで分析しながら、日本企業の皆様に役立つ情報を発信していきたいと考えております。