サイトへ戻る

【ニュース】「Japan-India Corridor Chennai」セミナー登壇のご報告

2019年6月21日

(文責:佐藤賢紀)

2019年6月14日(金)、チェンナイにおいて、代表の久保光太郎が下記セミナーに講師として登壇致しました。

・「Japan-India Corridor Chennai」セミナー

・主催:スタンダードチャータード銀行

・テーマ:不正リスクの理解と取締役の責任のポイント

チェンナイがあるタミル・ナードゥ州は、日本企業が200社程度(インド全州で4位)進出しており、自動車産業など製造業が盛んな地域です。最近では、同じく南部に位置するバンガロールやハイデラバードと同様、ハイテク産業も発展しています。特にチェンナイは、全日空が今年中に直行便を就航する旨発表するなど、日本との結びつきも強く、近年成長が著しい都市です。

今回は、当地の日系企業のManaging Director の方々等、日印30名以上の方々にお越し頂いていました。セミナーでは、まず、我々がこれまで担当してきたような、現地で起きやすい不正問題の具体例をお話し、前例から得られる教訓や有事対応のポイントについてお話しました。

インドにおいては、とりわけ、横領やキックバック等の不正について、皆様が頭を悩ませています。これらを防止するために従業員の動向を細かく観察することはなかなか難しい面がありますので、まずは、利益相反防止規程や内部通報に関するルールを導入し、「バレるかもしれない」という意識を植え付け、牽制を利かせることが効果的ということです。

後半は、インドにおける取締役が負っている義務や責任、どのような場合に個人責任を問われるかについてがテーマとなりました。

チェンナイにいらっしゃる日本人の方々にも、現地法人の取締役を務めている方が少なくありません。セミナーでは、これまで自分が行ってきた職務を挙げ、責任追及される可能性があるのかと質問される参加者の方もいらっしゃいました。

現地Managing Directorの方々が、KMP(Key Managerial Personnel)として重要な責任を負うのはもちろんですが、日本に在住している方や子会社に取締役としての名前を載せているだけ、という非常勤取締役の方についても注意が必要です。

AsiaWise Groupでは、バンガロールにも現地法律事務所オフィスを開設し、インド南部の皆様にもリーガルサービスを提供する体制を整えております。インド国内には現在、日本人3名が常駐しており、緊急のご相談や出張でのご相談にも対応可能です。

今回のようなイベントでの登壇に加え、商工会等が主催するイベントや社内向けセミナーにもお声掛け頂き、積極的に情報発信しております。デリー・グルガオン以外の、インド各地への出張セミナー等も行いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。