AsiaWise Groupは、この度、新たにGRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)チームを立ち上げました。GRCチームは、グローバルに活動する日本企業が直面する様々な「リスク」に対応するため、専門分化したプロフェッショナル・サービスの垣根(業際)を超えたアドバイザリー・サービスを提供します。
近年、SDGs、人権等の社会課題の解決が、企業活動の本質となりつつあります。他方で、米中貿易摩擦、新型コロナウイルスの世界的感染拡大など、企業が直面する「リスク」はより巨大化し、そして多様化、複雑化しています。そういったなかで、国内外における会計不正や品質偽装、贈収賄、情報漏洩などのコンプライアンス事案が頻発し、企業の事業継続を脅かしています。
日本企業の最大の課題は、海外子会社を含めた一体的なグローバルガバナンスの実現であり、海外拠点の事業運営における透明性確保のため、モニタリングの重要性が増しています。ところが、モニタリング機能を担うコーポレート部門や内部監査部門は、恒常的に、グローバル対応可能なリソースが不足しています。加えて、新型コロナウイルス感染拡大に伴う国境移動制限措置により、海外子会社のモニタリングの実施に工夫が求められています。
思い返してみると、日本企業におけるリスクマネジメントは、コンプライアンス対応や事故の発生防止など、「守り」の側面に重点が置かれすぎていたのではないでしょうか。我々は、企業が持続的成長を遂げるためには、「守り」の側面のみならず、リスクテイクを含めた「攻め」のリスクマネジメントが必要となると考えます。
この度AsiaWiseが立ち上げたGRCチームにおいては、クロスボーダーのガバナンス・コンプライアンス領域において豊富な実務経験を有する公認会計士、税理士、弁護士、IP(知財)プロフェッショナル等が相互の連携を通じて、従来のプロフェッショナル・サービスの枠に収まらないかたちで、「リスク」にまつわるアドバイザリー・サービスを提供致します。
具体的には、以下のようなサポートを実施致します。
◆GRC領域におけるプロフェッショナルの連携を通じた顧問業務
・「リスク」許容判断へのアドバイス
・「現実味のある」コンプライアンス助言
・事案の背後にある経営課題への示唆提供
◆グループ規程・基本方針の策定と遵守させる「仕組み」構築支援
◆内部監査・現地調査などを通じた海外子会社コンプライアンス状況の「見える化」
AsiaWise Group GRCチームのリーダーは新たにAsiaWise Groupに加入した山﨑耕平が務めます。以下、山﨑からのメッセージとなります。
<GRCチームリーダーメッセージ>
激変する市場に向き合うグローバル企業においては、多岐にわたるリスクの迅速な把握とリスクテイクの判断・行動と迅速な軌道修正が必要となっている一方で、専門分化された組織専門家によるアドバイスは、所属組織の制約により個別のリスク提起に拘泥し、企業のリスクテイクの判断や、事案の背後にある経営課題の把握を鈍らせることもあります。これに対応するため、GRCチームでは、専門家間のボーダーを超えた機動的かつ効果的なアドバイスの提供を心掛けてまいります。
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