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(文責:内藤雅子/AsiaWise Group)
先日、株式会社商事法務が主催するBUSINESS LAW SCHOOLにおいて、有料WEBセミナー「社内不正調査の実践とテクノロジーの効果的な利用法 ~『eディスカバリーって難しいの?』にこたえる~」(本セミナーご紹介記事:https://www.asiawise.legal/blog/2022-8-25)の収録が完了しましたので、ご報告いたします。
従前にご報告いたしました通り、AsiaWise法律事務所 代表パートナー弁護士 久保光太郎、パートナー弁護士 佐藤賢紀、アソシエイト弁護士 古賀遼が執筆に参加した「eディスカバリー物語――グローバル・コンプライアンスの実務」が、2022年3月30日に商事法務より出版されております。この本の出版に関連し、本セミナーが開催される運びとなりました。
- 第一部では、「海外子会社の不正・コンプライアンス違反対応の実務」と題して、AsiaWise Groupのメンバーによるセッションが行われました。まず、AsiaWise法律事務所パートナーの佐藤賢紀及び同事務所弁護士の上村彩から、「海外子会社不正調査の実務上のポイント」について、具体的な例を前提に、初動対応、調査、対象者の処分というステージ毎に考慮するべき点が、実務上の知見を交えて説明されました。次にAsiaWise Group GRCチームの山崎耕平から、事例からみる不正コンプライアンス違反が生じる根本原因と再発防止策と題し、不正コンプライアンス違反を防ぐためのあるべき内部統制を確立するためのリスク評価の手法や内部監査体制、さらにガバナンス強化のためのグローバル・ルールの導入等について、事例を交え、あるべき方向性を示す形で説明がなされました。最後にAsiaWise Technology株式会社の内藤雅子から、グローバル・コンプライアンスの実効性確保のための手法として、従業員に対するコンプライアンス・サーベイの利用について提案がなされました。
- 第二部では、「eディスカバリーとデジタルフォレンジック」と題して、株式会社Fronteoテクニカルフェローの野崎周作氏より、近年の状況を踏まえた実務に即したデジタルフォレンジックの最新動向について講義がなされ、企業法務の方がeディスカバリーを検討する場合に非常に参考となる内容でした。
- 第三部では、Fronteo USA ディスカバリーコンサルティングディヴィジョン シニアバイスプレジデントの田中志穂氏をモデレーターに、『リーガルオペレーション革命』著者の佐々木毅尚氏、株式会社Fronteoテクニカルフェローの野崎周作氏、AsiaWise 法律事務所の久保光太郎を交え、パネル・ディスカッションがなされました。調査目的とコストを見据えた調査対象の範囲、デバイス・SNS・アプリケーションなどの多岐化やクラウドサービス化による調査への影響、海外調査ならではの留意点などについて、実務経験者ならではの視点にもとづく充実したセッションがなされました。
本セミナーは、商事法務のウェブサイト(https://www.shojihomu.co.jp/business-law-school 「リスク管理」のカテゴリーにございます)よりお申し込みください。お申込み期限は2022年10月18日火曜日17時まで、ご視聴可能期間は2022年8月25日10時から10月25日火曜日17時までとなっております。お申込みいただいた方には、サブテキストとして『eディスカバリー物語―グローバル・コンプライアンスの実務』(商事法務、2022年3月刊)が配布(無料贈呈)されます。