文:久保光太郎
7月11日、IGPI(経営共創基盤)シンガポールオフィスの5周年記念イベントにご招待いただき、シンガポールに行って参りました。
ご縁があり、「ASEANビジネスの将来展望」に関するパネルディスカッションにも登壇させてもらいました。進行はIGPIマネージングディレクターである塩野誠氏、他の登壇者はTemasek HoldingsマネージングディレクターのJeffrey Chua氏にJETRO Singaporeマネージングディレクターの石井淳子氏と、豪華なメンバーがそろったディスカッションは大いに盛り上がりました。
![broken image](http://custom-images.strikinglycdn.com/res/hrscywv4p/image/upload/c_limit,fl_lossy,h_9000,w_1200,f_auto,q_auto/1251460/6ef120e5-bb24-4c65-a4c8-d1263cbaa8ef_uobqlb.jpg)
今回はASEAN+ワンということで、インドを含めVIP=ベトナム、インド、フィリピンの可能性に着眼した議論を展開致しました。これら3ヶ国は、いずれもサービス輸出に秀で、海外に多くの英語IT人材を輩出しております。今後、ASEANは単純な輸出基地から脱却し、IT、サービスを組み合わせた産業の高度化を推進していくことが必須です。他方で、ベトナムはともかく、インド・フィリピンは製造業誘致を目指しております。その過程で、彼らが得意とするカジュアルな技術をシリアス、リアルな技術に転換にしていく際には、日本からの技術支援が視野に入ってきます。また、別の文脈では、VIPは今後の日本の人不足解消のための人材供給源としても大きなポテンシャルを秘めていると思います。
![broken image](http://custom-images.strikinglycdn.com/res/hrscywv4p/image/upload/c_limit,fl_lossy,h_9000,w_1200,f_auto,q_auto/1251460/2375b490-6be1-446c-b6e6-87e00e9adc81_c7dzce.jpg)
パネルディスカッションに続いて、IGPI代表取締役CEOである冨山和彦氏による講演(「日本のコーポレート・ガバナンスと東南アジアにおけるその適合性」)がありました。氏による英語でのプレゼンは、さすがの一言で、議論に引き込まれました。今後、同一性・均一性の高い日本的な組織がいかにダイバーシティを実現していくことができるか(特にマネジメントレベル)が課題であるとのご指摘について、我が意を得たりの感を強く致しました。
会場もシンガポールの旧国会議事堂を利用したThe Arts House内のThe Chamberと趣があり、素晴らしいセミナーでした。改めて、素晴らしい機会をくださったIGPIには感謝したいと思います。
また、今後とも様々な形で、日本企業とアジアのインテグレーションの可能性追求に向け、発信して参りたいと思っております。よろしくお願い致します。
会場もシンガポールの旧国会議事堂を利用したThe Arts House内のThe Chamberと趣があり、素晴らしいセミナーでした。改めて、素晴らしい機会をくださったIGPIには感謝したいと思います。