(文責:久保光太郎 / AsiaWise法律事務所代表弁護士)
AsiaWise法律事務所は10月1日付で、東京・虎ノ門ヒルズビジネスタワーにオープンした「CIC Tokyo」に入居致しました。
「ウィズコロナ」の社会の在り方が問われる中、法律事務所の業務スタイルや、弁護士の働き方もまた、時代に応じて変化していくことが必要です。われわれは、時代の変化を先取りする先駆者でありたいと考え、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、2020年2月からいちはやく、全弁護士・スタッフを対象とした在宅勤務を開始いたしました。これは、従前から進めていたペーパーレス化やリモートワークツールの活用等の施策により可能になったものです。
そして今、「オフィス」の意味や活用を再考した結果、ワークスペースを提供しイノベーションコミュニティづくりに注力するCIC(ケンブリッジ・イノベーション・センター)の、アジア初の拠点であるCIC Tokyoへの入居を決めました。
AsiaWiseはまた、サービスの内容面においても、弁護士とIP専門家の協働によるDXプロジェクト支援活動、アジア・クロスボーダー分野のデータ法務、電子契約の導入支援等、新たなプラクティス・エリアにおいて積極的に専門化を図っております。
今回のCIC Tokyoへの入居を機に、今後はスタートアップ企業の法務支援に加えて、大企業とスタートアップ企業の間の協働支援(オープン・イノベーションの実現)といった新分野にも注力してまいりたいと考えております。
前例のない混乱のなか幕開けした2020年代は、それ以前に増して社会課題の解決のため、社会全体で知恵を絞ることが必要になってくると思われます。社会の利害調整のルールの専門家であるリーガル・プロフェッションは、社会的な責任を負う存在といえます。
AsiaWiseは新たなパラダイムを積極的に先取りしつつも、時代の変転のなかで変わらぬ通奏低音に耳を澄まし、教育・啓蒙、人権保護の促進等の社会的責任を果たしたいと思っています。新たな出発をまえにして、自戒の念を込めてその決意をここに記します。