クロスボーダーロイヤー企画第一弾、「これからの時代のクロスボーダーロイヤーのキャリアパス」を2018年2月8日開催しました。以下、簡単ですが、開催報告です。
冒頭、一橋大学・布井先生から、クロスボーダーロイヤーとは何者なのか、伝統的な弁護士と何が違うのか、一橋大学ICSが育成を標榜するグローバルロイヤーとどこが違うのか、問題提起を頂きました。
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基調講演トップバッターは京都大学・瀧本さん。ロースクール構想がうまくいかず、法学部自体の人気も低下、伝統的な弁護士業もコモディティ化の危機に瀕する中、いかにロイヤーが「マーケッター」「イノベーター」「インベスター」たりうるか、議論のフレームワークを提供して頂きました。
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基調講演二人目はデロイト・羽生田さん。瀧本さんの問題意識を受けて、クロスボーダーロイヤーの新たな役割はレギュラトリー(規制)分野に大きく広がっていることをご指摘頂きました。キーワードは「ルール形成」。伝統的な法解釈学とひと味違った「ルール形成」に関わる法曹教育の必要性が浮き彫りになりました。
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基調講演三人目は弁護士・江尻先生。久保が聞き役となって、「日本人主導の渉外事務所を作ろう」という江尻先生ご自身の40年間の軌跡に重ね合わせて、我が国のクロスボーダーロイヤーの誕生と発展が語られました。今まさに大規模事務所のアジア展開(第4段階)のその先の方向性が問われていることを実感させて頂きました。
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続いて杉田弁護士がモデレータとなって、瀧本さん、羽生田さん、久保に加えてフィリピンRomulo法律事務所Carrieさんも加えてのパネルディスカッション。Carrieさんからは、日本の弁護士に対するメッセージとして、文化の相互理解の重要性のご指摘を頂きました。久保からは、次世代のクロスボーダーロイヤーのインキュベーションファーム(育成機関)としてのAsiaWise立上げの思いを説明。
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これまでの議論を受け、総括として、慶応大学・山元先生がご登壇。現状の法学部・ロースクールによる法学教育が次世代のクロスボーダーロイヤーの育成のために何をなしえるのか、真摯な問題提起を頂きました。
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最後に久保からクロージングリマークとして、クロスボーダーロイヤーとグローバルロイヤーの相違について小括しました。以上、あっという間に当初予定の2時間15分が経過。熱が覚めやらぬ中、本企画を継続企画として、本年秋には慶応大学にて開催することの告知をさせて頂きました。
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今回ご登壇頂きましたスピーカー、関係者の皆様、そして当日の参加者の皆様方にとても感謝しております。ありがとうござました!是非、次回はまた趣向を変えてクロスボーダーロイヤーの可能性について考え続けて参りたいと思います。こんな人のこんな話が聞きたい等、ご意見がありましたら是非久保までご連絡下さい。皆様、よろしくお願い致します!